鈴蘭小屋に保管されていた古い写真です。詳細は不明。
一枚目の写真と同様に旧敷地に建ち、一階部分が雪の埋もれた山荘が写っています。山荘前に数本のスキー板が、後方の鶴が沢に数人の人影が写っています。
     昭和34年  東京 伴野雄三氏撮影   次男 伴野岳郎氏提供
 
山荘で古い写真を探していると知った伴野氏は、山荘前で撮った写真があったはずと家中を探していただいたそうです。鈴蘭でのこの写真と、大雪渓でのもの等は出てきましたが、残念ながら山荘が写ったものは出てきませんでした。それでもこの写真からも当時を偲べます。古い鈴蘭小屋の建物、現在はスキー場になっている後方の斜面には木が茂っています。貴重な写真をありがとうございました。
            「昭和16年 新築の乗鞍・位ヶ原山荘」
       甲南山岳会 湯川孝夫氏撮影   同 伊藤文三氏提供

板壁も白く、木の香りも漂ってきそうな感じがします。昭和15年の晩秋に完成した
と言われていますので、その直後の写真だと思われます。甲南山岳会は山荘の
建つ以前から乗鞍には頻繁に来られていたようで、山荘創設からそれ以降も多大なるご援助をいただいたと伝え聞いております。そのため現在でも山荘には「甲南室」と呼ばれる部屋があり、感謝の気持ちを持ち続けているのであります。この写真をご提供いただくまでの過程には、多くの方々のご厚意とご協力が介在しましたことを記し、この場を持って厚く御礼申し上げます。

位ヶ原山荘の昔の写真

1940(昭和15年)に位ヶ原山荘は創設されました。2010年にはそれから数えて70年を迎えました。
その時に昔の写真をお持ちの方にご提供をお願いしたところ、数人の方からお寄せいただきました。
これは、その中の3枚です。